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毎日が記念日

天才に出会った衝撃 スペーストラベロイド感想

芸術の秋ですね~!!(挨拶)

 

ちゃっかりイヌフェス参加作品観に行ってるのワロタ~って感じですが、まあ見に行きました!イエイ!

 

 

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あいら~びゅ~♡ふ~わふわ~ はじめての全国氷帝編

3rdシーズンにして、ようやく!!

全国氷帝、デビュー!

ヒュ~!!(遅ぇよとか言わないでください;;)

 

 

テニミュ履歴

1st

田舎の自称()進学校()()の学生だったため、DreamLive7thのみ。

2nd

「1公演は入ろう」ということで、不動峰・ルドルフ山吹・関東氷帝・六角・関東立海・比嘉までは順調に観劇。しかし、7代目への違和感がぬぐえず、全国氷帝・四天はお休み。

当時は地方社会人で、全国立海福岡公演を観て、凱旋に飛ぶことを決意。週休1日の愉快な黒カンパニーに勤めていたものの、千穐楽前後で奇跡の2連休があったため、迷うことなく飛びました。

推し、とは言わないまでも、舞台上にいたらなんとなく観ているし、客降り来てくれたら嬉しいな~というキャストは、6代目青学三津谷亮さん・輝馬さん、氷帝菊池卓也さん・伊勢大貴くんというお気持ちでした。他にも公演ごとに、アガるキャストさんはいましたが、今回は氷帝戦の記事なので割愛。

3rd

2ndで特に心残りもなかったので(握手会もあったし)テニミュを過去の思い出としていましたが、うっかり関東立海に行き、色々あって*1、「三浦宏規くんと山﨑晶吾くんには義理通すべきよね…」と思い至り、凱旋当券チケットに並びました!

 

 

感想

関東氷帝と比嘉を振り返るコーナーで早速涙腺ぶっこわれました。というのも、2ndで一番回数入ったのが関東氷帝で、通路席なるものに座れたり、地方遠征をしたり、オタクみたいなことを初めてたくさんやりました。だから、“関東氷帝”には思い入れがありました。

2nd関氷の、「3人でダブルス」がすごく好きでした。菊丸の「大丈夫だよ、桃」の言い方が本当に好きで、毎公演そこでブワっと泣いていたことを思い出しました。菊丸役の小関裕太くんと、桃城役の上鶴徹さんだと、上鶴さんのほうが年上なのに、小関くんがちゃんと「英二先輩」を演じていたのが…めっちゃ好きだったなぁ~!!

そういえば、DVDでしかしらないけれど、1st全立の「ハイライト」もすごく好きだったから、そういう演出が刺さるのかもしれません。

 

S3 桃城武VS忍足侑士

忍足くんのリアコ待ったなし♡

「そういえば桃城って、変な能力あったな」と山籠もりのくだりで思い出しました。新テニも5巻ぐらいまでで止まっていて、その能力が生かされているのかは知りませんが、桃城の属性が分かりません…。パワー系卑弥呼

真剣な試合なんだけれど、やっぱり「心を閉ざすポーズ」はちょっと面白い。心を閉ざすって、コミュ障じゃなくて、返球や戦術を読ませないってことですよね。それを「心を閉ざす」って表現する許斐先生のセンスが最高にCOOLです。

ポーカーフェイスファイター・アクティブボルケイノで、テンション爆上がりしました。「これを聞きに来たぜ!!」と、心の中でサイリウム振りました。ポーカーフェイスファイターはわたしの記憶よりキーが上がっていて、カラオケで歌いやすくなりましたね!(入らんだろ)「赤か緑か 青か黄色か」は、青学の赤・青と、補色の緑と黄色なのかな~と思いました。アクティブボルケイノは、ドラム?ベース?よく分かんないけど、桃城っぽい感じになっていてよかったです。それぞれが、忍足らしさ・桃城らしさをより強調してたなぁと思いました。原作の記憶ほとんどないけど。

ラストショットの桃城渾身の一発を、忍足がラケット飛ばされながらも返球する…というのがものすごく好きでした。この後のS2もそうだけど、「勝敗を分けたのが3年生の意地と努力」というのがすごくスポ魂。何分間も手がしびれてしまうスマッシュなんて、多分、忍足は受けたこと無いのに、ちゃんと桃城のコートに入れたっていうのがすごい。「スッキリしない」って言ってたけど、ちゃんと忍足の3年間のテニスが入っていたんじゃないかな…と無関係のわたしがめっちゃ泣きました。急いで、立海大附属中学校3年A組から氷帝学園中等部3年H組への転入手続きしました。

 

D2 乾貞治海堂薫VS向日岳人・日吉若

セッカチがかかった瞬間、「ブラマジセッカチ来たー!!」と、心の中でサイリウム振りました。(2回目)下手の氷帝ベンチを観ていたのですが、跡部さま、セッカチ踊っていらっしゃいましたよね…!?びっくりして、神に拝みました。南無。違う日だとお歌いにもなっていたらしく、跡部さまは本当に氷帝のみなさんのことがお好きなんだなぁと和みました。案外跡部さまって、孤独ではなく、忍足とおしゃべりしていたり、芥川慈郎さんとハイタッチしていたり、普通の中学生感があって、最高にgoodでした。あー最高。他、ベンチ情報としては、フェンスにもたれている宍戸と鳳の手が触れ合っていたらしく…。……。

乾と海堂むちゃくちゃ歌が上手い。真逆な二人が楽しみすぎるので、3rd残留お願いします。お願いします。

日吉の黒いシューズ見るだけで胸がキュン♡ってしてしまうのですが、わたしの日吉は伊勢大貴くんの記憶のままなので、初めましての内海啓貴くんの日吉に目が慣れないまま公演が終わっていました。また来年の夏か冬、よろしくお願いします。*2

「バーカ、お前ら相手に持久戦やるかよ」?の、跡部さまがめっちゃ「バーカ」って感じで、…そう、わたしはバカ……。(?)

 

S2 手塚国光VS樺地宗弘

桃城の「充分です」を聞いて、やっと「あ、これ部長を追い詰める歌だ」って気付きました。テニミュ素人です、こんばんは。

大雨という気候の変化についていけなかった樺地が負ける、という構図なのですが、ここで、大石?不二?が「手塚はどんなときでも練習してた」って言ってて、泣きました。「また肩を痛めてしまったら…」という恐怖と戦うイップスの話も出てきたし、ミユキちゃんも一瞬出てきたけど…。“手塚の努力”っていう、めっちゃシンプルで「見りゃ分かる」テーマが刺さった…。

また次のシングルスの話でも出すけれど、「テニスができる喜びにあふれる手塚の顔」がいいなぁって思いました。手塚の性格から、部長として・レギュラーメンバーとして背負う重責を意識しないわけがないのですが、「あ~もう、本当に良かったねぇ…」と心の中の手塚の祖母が泣いて喜びました。

跡部が手塚に「自分自身に勝つことはできない。良くて引き分けだ」って言うんだけど、これ、跡部が自分自身にも言っているようでものすごく切なくなりました。

で、樺地……。が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

樺地が、「勝つのは氷帝です」って力強く言うんだけど、それを聞いて、芥川慈郎さんが、「うん」って笑顔で大きく頷いていらっしゃったんです。他のメンバーも「当たり前だぜ!卍」みたいな感じで聞いているし、樺地の勝利を信じている様子ではありました。ベタベタしていない信頼というか。でも、芥川慈郎さんは、樺地を、「後輩」として扱っていたんですね。最初に言った、2nd関東氷帝の「大丈夫だよ桃」の菊丸を思い出して、ドバドバ泣きました。本当に芥川慈郎さんは慈しみの方です…。好き。

 

ヘーーーーーーーーーーーーーーービーーーーーーーーーーーーーーーーレ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

生!ヘビーレイン!! ~完~

完じゃなくて、いやなんかもう、「ヘビーレインだ~!」って大閃光折りました。(迷惑なのでやめましょう)ヘビーレイン…ヘビーレインでした!

しかも、なんか…ハモりがすごく綺麗に聞こえる…。こんなにハモる曲だったなんて、知りませんでした感動した泣いた沸いた。ヘビーレイン…!!(何回ヘビーレイン言うんだ?)

不二のお歌も綺麗だから、最後にフレーズ追加されてたのも良かったです。ヘービー~レ~~~~~~~!!

 

D1 大石秀一郎菊丸英二VS宍戸亮鳳長太郎

ところで、鳳の「一球入魂」の「いっきゅう」ってどう頑張っても「一休さん」のイントネーションでしたよね。ポクポクチーン。

あれがイナズマイレブンなら「真・スカッドサーブ」だったし、遊戯王なら「スカッド究極(アルティメット)サーブ」になっていたと思います。「ネオ」って…。かっこいいな…。「超」とか「スーパー」とかじゃなくて、「ネオ」って…何?宍戸、中々オシャンやな…。

誰にも見えない糸さぁ、やばくない?(やばい)この先の試合も観てきているから分かるけど、ゴールデンペアって、勝敗よりも「大石との」「英二との」「ダブルスの終わり」にスポットが当たっている気がします。今回が準々(決勝)なので、準決(勝)、決勝の2回しかダブルスができない。その切ないところが明確に見えてきて泣きました。泣きすぎ。

「お前は終わってる。ダブルスなら…」で、宍戸の前に鳳が現れるシーンがありますが、どうみても†MESSIAH†って感じでした。宍戸の卍救世主卍、鳳長太郎。でも、試合中を見てると、鳳が宍戸のことをめっちゃ尊敬してて、めっちゃ大好きで、めっちゃ大好き(2回目)なんだろうな~っていうのがなんでか伝わってきて、大変愛しかったです。

さて、そんな宍戸と鳳の「オーストラリアンフォーメーション封じ」はどうみてもry。あんな謎の陣形取られたら、オーストラリアンryに限らずなんでも封じざるをえんくない?あれは合法なんでしょうか?

微妙にリニューアルしたシンクロのリニューアル具合が微妙すぎて、全然新しい音程が入ってきませんでした!助けて!

このダブルスの勝敗が、「ゴールデンペアがシンクロしたことで、大石の手首のダメージすら菊丸が読み取ってしまった」ことで決まるというのがなんというか…あんまりだよ…。全国氷帝、どの勝敗にもちゃんと理由があって、ただの「強い・弱い」「テニスが上手い・下手」で片付けてないところがいいですね。

 

S1 越前リョーマVS跡部景吾

これ打ちながら気づいたけど、「跡部景吾」って、全部が完璧に「跡部景吾」じゃないですか?この名前を思いついた人は間違いなく天才ですね。すごく全体が跡部さま。

先に結論から言うと、『猿山の大将さん()』が、ちゃんと『氷帝学園跡部景吾』になれた試合だと思いました。ものすごくメタ発言ですが、『テニプリ』って他の作品よりも『主人公(+南次郎)』の権力がものすごく強い作品だと感じています。越前の認識が全てというか…。だから、越前に認められることが、テニプリの登場人物的には重要なことだと思っています。

無我の境地の説明を改めて聞いていたのですが、「極限状態に陥って、生存本能から最適なプレイスタイルを引き出す」的な激ヤバな技(技?)じゃないですか?英語苦手ガールの勘違い発言だと思って聞き流してほしいんですけど、「まだまだだね」の英語のやつ、「おめーもっとやれんだから、もっと気張れや卍」って感じじゃないんですか?泣いた。

越前が無我の境地しているとき、照明が色々なシルエットになるのですが、「今までの試合をリョーマが走馬灯のように思い出している」表現なのかな?と思いました。めっちゃよかったよね。あれ。

跡部は、「その程度素でできる」ってやっちゃうんですけど、イギリスにいらっしゃったときの経験だよな…?って思いました。インサイトもそうだけど、強行突破でブチ抜けない相手を、冷静に観察・分析して、自分のレベルでクリアできそうなところを叩く…。「持久戦に持ち込んで、相手の苦手なところを徹底的に攻めて、潰す卍」って言われてたけど、元々はそういう目的じゃなくて、「どんな相手にも勝つ」ためのやり方なんだなぁって、これを打ちながら考えながらしみじみ思いました。

樺地跡部のことを「天才オールラウンドプレーヤー」って、形容するのですが、それを聞いて、「あ、この人は努力の人なんだ」って思いました。オールラウンドプレイヤーが天才なわけがない。

跡部景吾というキャラクターのこと何も知らないけど、跡部が好きな人って、ず~っと永遠に好きでいられるんだろうなぁって思いました。キャラのことばっかり話してるけど、氷の世界はやっぱりテンション上がりました。うっわ氷の世界だうっわ!ってなりました。いやすごい。すごいよ氷の世界。ヘービーーーーーレ~~~~ってなったもん。

で、最初は見間違いか気のせいかな?と思っていたのですが、TDC通いの友人に確認が取れたので言います。跡部、試合中笑ってた…。オペラグラス覗くのももったいなくて、「え!?口角上がってる!?」程度だったのですが、友人曰く「試合が進めば進むほど笑っている」らしいです。やばい。S2の手塚みたいに、「テニスができる歓び」なんだろうなぁ…。越前がむちゃくちゃ強いから、手加減とか、変な戦略とか持ち込む必要が無くて、「俺のテニス」ができるのが嬉しいんだろうなぁ。越前も越前で、跡部が強くて、「俺のテニス」ができたから、『猿山の大将さん()』ではなくせたんだろうなぁ。いい試合だったなぁ。

 

リプライズ~アンコール

聞きたかった曲全部入ってた気がして、めちゃくちゃ嬉しかったです。

誰にも見えない糸のところで、乾海堂の身長差が「ホア…♡」となりました。乾が大きくて最高にGOODでした。乾すき…♡

 

問題の本日のタイトルです……。

越前リョーマも、手塚国光も、跡部景吾も、「あいら~びゅ~♡ふ~わふわ~」って歌う2018年大丈夫ですか!?正気か!?

TLがザワついていた「ふ~わふわ~」の意味が分かって、アハ体験でした。いや、それよりも、忍足侑士くんに「I LOVE YOU」とか言われちゃったので、ちょっと本格的に立海から氷帝に転校を……。(どうせ来年立海にいるのに)

あと、「アーゲアゲ気分 ハッピー笑顔」も観ることができて、はいどうも神様ありがとうございました。跡部が客降りしてて死んだ。

 

どのシーンだったか覚えてない感想

氷帝の歌で、「氷を俺の熱で溶かす卍→それをまた凍らせる」という歌詞に「虚無なことやってるな」と思ったんだけど、そのあと「氷柱になって突き刺す!」って言ってて、「すげぇ、頭いい!」と感動した。

・手塚を遠目で見たときに、見たこともないのに「城田優さん!?」となった。

・何かの歌詞で「一陣の風」とか言ってて、山吹校歌を思い出した。

・木手永四郎くんとゆかいな仲間たちが仲良すぎて、比嘉の祖母になった。なんかもう、仲良すぎませんか?もうね、ほんとに木手くん良いチーム作ったよなぁ…わたしの心の中の比嘉の祖母が泣いてお小遣いあげた。

 

 

まとめ

本当にめちゃめちゃのめちゃ、楽しいしかなくて、「テニミュって医療だな~」と思いました。昨今の「2.5次元」を謳う舞台は、「原作を履修していないとワケワカラン」ものがあると思います。でも、テニミュは原作の知識がほとんどなくても・忘れていても充分楽しいし、原作・アニメネタも入っているから知っている人はより楽しめる、ユニバーサルデザイン舞台だと思います。地方も回ってくれるし、公演数も多いので、(一時期に比べると難易度は上がったけど)「行こうと思えば(定価で)行ける」舞台ですし。

「中学生がテニスしてる」だけの話なのに、色んなキャラクターがいて、試合があって、すごく面白い。ストーリーがシンプルな分、頭を使わなくていい。最高~!

俳優さんのファンは、公演数が多いから全通するとなると大変だし、会場も大きいから前方に詰めるのも大変だと思うのですが、ライト層がライトに楽しむ分には文句のつけようがないような気がします。

跡部を演じる三浦くんを見るのは初めてだったのですが、CV花江夏樹さんの髭切も、CV諏訪部順一さんの跡部も、演じることができていて、「三浦くんに出来ないことはないなー!」とわたしは思いました。髭切や跡部のファンで、「三浦くんの〇〇は、ワタシの好きな〇〇じゃない!」と感じた方がいらっしゃったらごめんなさい…。

真剣乱舞祭も楽しみだな~!その前に、トラベルモードあったわ。わはは。

 

楽しくってパ~って書いたら6000字超えてしまいました。笑

ここまで読んでいただき、ありがとうございました(ファンレ感)

よもぎにマシュマロを投げる | マシュマロ

前回の記事でお知らせした通り、『トラベルモード』感想まで、ブログはお休みします。ツイッターの浮上はいつも以上なので、何かあればそちらまでお願いいたします。それでは!

*1:『ミクロワールドファンタジア』と『刀ミュ』に行くなど

*2:2ndのように全国立海を3時間40分やられるとお尻が死んじゃう(太字)

『白痴』について

 

読みました。青空文庫

坂口安吾 白痴

 

そのうえで、舞台『白痴』に対して思ったのは

 

「富士山が綺麗だから」描かれた富士山の絵はなく、

「綺麗な青い絵の具を使いたいから」描かれた富士山の絵

 

だなぁと。話については私のパーソナルな地雷を踏みぬかれ、思うところが一つや二つどころじゃなくありました

1回しか観ていないので、聞き逃しだったら申し訳ないのですが、坂口安吾『白痴』が“東京大空襲”を下敷きにしているのに対して、舞台の空襲シーンでは“そう”見せないようにしていたんじゃないのかなと感じました。“東京大空襲”の苦しい記憶を持った人たちがまず読んで、それから全国各地で似たような痛みを抱えた人たちに広まったんじゃないかなぁと思うのですが、どうなんでしょうね。残念ながら私は70年前の世界には生まれ落ちていませんので分かりませんけれども。

 

 

・伊沢

とにかくビックリするぐらいに感情移入が出来ませんでした。「コイツ痛い目見ればいいのに」っていう嫌悪感がたまらなくて、自身の妄想で苦しむ姿は非常にスカっとジャパン。だからこそ、「物語の終わりが伊沢の終わりだったらよかったのにな~!」とマジで思いました。

 

・仕立て屋

小説読んだら、息子を肺病で亡くしているようで、心が痛かったです。街の住人の入れ替わりがあるはずなのに、「元からこんな街」と言えるのは、多少なりとも彼も狂っているのでしょう。

 

・少尉

中村龍介さんの軍服姿がかっこいい!!!!数年前に、何かの舞台でお姿を拝見したきりでしたが、良い年齢の重ねられ方をされていて……もう……かっこいい!!!!声にも貫禄があって……もう……かっこいい!!!!

「戦時中の教育の賜物」って話もありますが、別に今のような「ひとりひとりがかけがえのないもの!」という教育を受けた中でも、少尉のような価値観を持つ人はいると思います。作中でも言い争いがありましたが、相容れない価値観をぶつけ合うのはあまり生産的ではありませんね(そこ?)

煙草屋の証言でしか出てきませんでしたが、再召集がかかって、丸めた布団で声を殺して一晩泣いて、目の前の逃げようがない「死」と向かい合い、「美しい顔」でその地に赴く、というシーンが心に残りました。ドラマやアニメではなく、マンガで観たいシーンでした。なんかこう、キラキラのトーンでエフェクトかけてさ…

とにかく、中村龍介さんがかっこよかったです

 

・家鴨

スタイルがいい、シュっとした男性の碕理人さんが…まさかの妊婦…!がっつりお腹が大きかったですし、ものすっごいガニ股でした

初日のTwitterにあがった画像を見て、「え、違和感ない」とビックリしましたし、劇場で観てから「中学校の時の部活の同級生に似てる……」と……。気まずい

豆腐屋の妾になると決まってからの、あの穏やかな感じは凄いなぁと思いました。前半の荒れている感じもすごくよくて、しかも、最低限の女らしさ(時代的な表現ですが)があって、気品もありました。なんだろう、ただのアバズレじゃない感じが良かったです。そら、身請け先も決まるわ

現代の服になった……あの、ロングスカート……碕さんのファンの友達のファッション……!気まずい

がっつり殺し屋の檸檬くんやったあとに、妊婦家鴨ちゃんやれちゃう碕理人さんがアツい2018年!!

 

・母親

ともすればギャグ・お笑い要員になりがちなのに、ヒステリィのわけのわからなさ、怖さが良かったです

自分の思い通りにならない白痴の嫁に対する腹立たしさも分かるし、唯一の肉親を失ってその嫁を唯一の拠り所にせざるを得ない悲しみがゾワっとしました

これ何回か観たら、絶対夢に出ます

 

・煙草屋

もう、色んな醜さが、少尉の美しい顔に心を動かされたシーンで全部チャラです!!あれはもう、好きです!!すggggggggggggggっごい好き

 

・サヨ

伊沢と並んで感情移入が1ミリも出来ないキャラクターで、しんどい。家鴨のことを「腹の子供より、今日の晩御飯のおかずを1品増やすことに腐心している」って罵るのが、一番無理かな。だって当たり前じゃん。まだ見ぬ命より、最も一番身近な命のために、しかも、たった1品のおかずのことを考えて何が悪いんですか?(デブ正論)

 

・社長

とっとと伊沢をクビにすればいいのに、しなかったのは、ああいう文化人はプロレタリアだのなんだのかぶれだったのかなぁと

好意的にとらえるなら、本人は伊沢のように映画を撮りたいと思っていたが、お上がそんなの許さないし、お上に逆らえば映画会社も潰されて社員と社員の家族の生活が…って苦悩していてほしい

 

 ・きちがい

・振り幅

過去1年間で、『遠い夏のゴッホ』『ギャングアワー』『白痴』の三作を見に行きました。たった三作の印象なので、マジで木ノ本くんのファンからの夜道で刺されても仕方ないと思いながら書いています

『ギャングアワー』のときに既に「え!?これ、ホセちゃん!?」とビックリしていました。全然違ったので。ミミズと人間が同じように見えたら、それはそれでヤバいと思いますが……。ホセは【純度100%の白】、一方田中は千穐楽エンディングで「こりゃ、将来三鷹さんを越えるぞ」と思うような【純度100%の黒】と思いました。この時点で、私の中の木ノ本くんの振り幅は、左右に大きく振れていました

そして『白痴』。気違いであるが故の【純度100%の白】であり、【純度100%の黒】が共存していました。私の中の木ノ本くんへの印象の振り子は左右にでは無く、ぐるんぐるんと大きな円を描くようになりました

・説得力

公演を思い返し、気違いの演技にどこか既視感がありました。堺雅人さんでした。テレビの画面越しでも伝わる圧倒的な説得力が、木ノ本くんにはありました。『リーガルハイ』古美門研介のめちゃくちゃなことを言っているのに、相手にぐうの音も出させない説得力の強さ。木ノ本くんの気違いには、そういう聞いているものの心を、自分に向けさせる強さがありました

木ノ本さんのファンは、明日の公演・次の現場も楽しみなのでしょうが、私は木ノ本さんの10年後20年後も観てみたいなぁと思いました。どれだけ、言葉に迫力を乗せられるようになっているのだろうか、と思います

・ほか

衣装がものすごく似合っていて、帽子とコートが最高に素敵でした!

あとね、カウントダウンの「10、9、8、7、6…」の右手の動きが最高でした!! 

劇場出てから、誘っていただいたお友達と「嶺浩さんがかっこよかった…」と言いまくりました…すごかったです。すごい

好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

声がかっこいい!!

あのさ、「見目麗しい若武者」でウインクするのがたまらんかったです……。最高でした

公式ブログに『誰よりも人間?この女が?……欲しければやろう。』ってありましたけど、あまりにもゴールドロジャー……

 

 

坂口安吾の『白痴』の舞台化かどうかと聞かれたら、正直NOだと思います。『白痴』に出てくるキャラクターを使った、全く別の作品だと思います。2次創作というより、1.5次創作、みたいな…?(?)

序盤にきちがいが屋根からドンと落ちる音とか、マンガのコマ割りのような白いテープとか、すごく演出に気を使っている舞台だなぁって思いました。

「くさい」人間・「役に立つ」機関車 『マリアビートル』

2月は何しよっかなー?と思っていたところでお友達に誘ってもらって観てきました。テニミュを卒業した後の小沼さんと碕さん!自分にとっては初めてのスペースゼロでした*1

 

余談ですが、銀河劇場の初めても、このお友達の縁で行った舞台だったんです。それでその後に、『メサイア』でお世話になったのですが…………と、いうことは、この後荒木さんもスペースゼロでお仕事ありますか!?

 

チケットの日付の2日前にお誘いいただいて、その日のうちに原作本を買い、読み切った上での観劇でした。伊坂幸太郎さんのファンではなかったので、前作(?)の『グラスホッパー』は未読です

蜜柑と檸檬贔屓のお友達の縁だったので、原作も、蜜柑と檸檬に感情移入しがちでした。そのうえで、「七尾、好きになれない……」と思っていました。あと王子くんと木村雄一の針のシーンが無理すぎて飛ばしました。痛そうすぎる

 

 

舞台装置

奥から手前に下がるような傾斜、緑の床に白線で3席-2席の客車や、荷物置き場・お手洗いが引かれていました。緑に白……あとは、ネットとベンチ……そんな気分になりました

下手に電子ピアノ

舞台の奥行きの真ん中あたりに濃いブルーの幕

途中で気がつきましたが、舞台のへりに黒いでっぱりがありました

一番奥に新幹線の電光掲示

 

内容

忙しい人のための『マリアビートル』

木村雄一と王子・七尾の過去編はバッサリカット

結論:「スズメバチ」っていう暗殺屋さんが復活の狼煙を上げるために、裏社会のドンを殺したよ。その他もろもろの暗殺屋さんも何人か死んじゃったよ

 

感想

という、演出・元吉さんのツイートを踏まえて、「舞台化でよかったところ」「舞台化で好きになれなかったところ」の2点でまとめます

よかったところ

・木村雄一に対抗するためにスタンガンを押し当てる王子が、そのまま客席に向かって放電、舞台は暗転。これで、最後列のお客さんにも、王子がスタンガンを持っていたことをセリフ無しで説明できた

・舞台に傾斜がついていて、ヘリにでっぱりがあったが、これはラストシーンで段ボールから零れる檸檬Zたちを客席に落とさないための工夫だった*2

・座席を再現するわけにもいかないので、各人が自分の椅子をもって客車を表現していたが、椅子がひとりひとり違っていて良かった。王子は豪華で、蜜柑と檸檬は背もたれに1本ずつ蜜柑色と檸檬色の骨が入っていた。木村は学校の図工室にあるような背もたれがない丸い木製の椅子。トンと椅子を置く感じが、小説の印鑑をポンと押す感じがしてよかった

・音響効果!

……だそうです

・デッキに移動するときに、絶対立ち止まって扉が開くのを待つ細かさが好きだった。別の場所でセリフとスポットライトでも、みんな立ち止まる。自分は新幹線経験は豊富じゃないけど、特急でもそんな感じだから、説得力がマシマシだった

・小説では、蜜柑が「今、(檸檬の)死体を探ったら、あいつのジャケットからこれ(本)が出てきた」と言って表現されていた部分が、舞台では、檸檬が蜜柑のジャケットに本(とトーマスくんのシール)を入れていて、鳥肌が立った。蜜柑の尻ポケットにくじ引き券を入れて、蜜柑の両肩をポンと叩いて去る檸檬が切なすぎて涙腺がブチ切れた

木村茂が客席に背中を向けて、王子に何か言うシーン。マイクがないから、演者が「客席に背中を向ける」って、表情が読めないっていう視覚的な効果だけじゃなくて、声が小さく聞こえるっていう音の味付けにもなるんだなぁと思った

 

小説のほうがよかったところ

・マリアちゃんは『べるぜバブ』のヒルダさんのイメージで読んでいたので、なんか「あ、舞台に立つ女優さんだな」ってギャップがあった。声をキンキン張り上げる感じ

・七尾が狼の首を折るとき、手を離してしまった

・蜜柑と七尾の追いかけっこ。小説は蜜柑視点が先に書かれていて、空になったガラスケースとか、ヅラの男だけポンと出てくるハラハラ感がよかった。舞台だと、時系列に沿って、七尾がやらかしたことっていうネタバレがあったから、ハラハラ感は出なかった

 

雑感

背が高くてシュッとした男が好き!!もう碕さんも小沼さんも足が長いし細いし、アクション*3もかっこいいし、ほんとに背の高い男性!はい好き!ドーン!ってテンションあがりました

・蜜柑がボトムの裾を2センチぐらい折り返して、しかも紐靴っていうところに、性格が出てたなぁ……

・小沼さんは2nd全国立海の「跡部のコスプレしてた人」という印象しかなかったので、上演中もアフタートークのときも、すごくきちんとした(?)、素敵な俳優さんだなぁと認識を改めました

思い出したらまた追記します

 

いや~~!とにかく誘ってもらって本当に良かった!いいものを観させてもらいました!劇場アンケートもそんなに沢山は書きませんでしたが、大変良かったにマルをつけました!お疲れさまでした!

作中、悪いことを考えてる人間を「くさい」と表現する木村茂や、「役に立つ機関車になりたい」と思う檸檬といった、「殺し屋さん」とは関係ないけど、生きる上で考えさせられるようなキャラクターが出てきます

七尾なんかは、「くさい」人間の匂いに全く気づかないだろうし、大抵の人は「くさい」人間に気づいてもその人を排除できなくて苦しくなるんじゃないかなぁ。自分は昔、この「くさい」人間を見誤ってしまったことがあって、後悔しています。本当はくさくない人を「くさい」って判断してしまったんです

「役に立つ」機関車、なれるといいなぁ〜〜でも努力するのめんどくさいな〜〜っていうダメ人間なので、それはそれで刺さりました

 

近況

平昌五輪フィギュアスケート男子を観ました。羽生選手・宇野選手・田中選手、お疲れさまでした。そして、パトリックチャン選手も……

自分にとってフィギュアスケート(中継)は、冬の風物詩でした。母が強化選手だったこともあり、気付いたらテレビで観ていました。茶の間のセミプロ解説者は、毎年手帳に、大会ごとの好きな選手の得点をメモしていました

スケートのうまい母から産まれましたが、自分は氷上でまともに立つことすらできません。かつて地元に1か所だけあったスケートリンクへ、同級生と遊びに行った翌日の部活動で、顧問からドン引きされるぐらい青タンを作るほどの運動音痴です。ジャンプの種類もまともに分かりません。母ごめん

 

SPは羽生選手だけ、中継で見ました

FPは仕事のお昼休憩の時間を見計らって、最終グループ全員の演技を見ました。羽生選手も宇野選手も、終わる直前にものすごく素敵な顔をしていて、泣くかと思いました。人前だったので我慢しましたけど。それに、傍で見守るコーチたちが、彼らのジャンプの成功を喜び、彼らを鼓舞するために声を投げ、腕を挙げる姿も印象的でした。20歳超えて急激に涙もろくなりました

パトリックチャン選手のフリーを見ながら、「あ、この人引退するんだ」ってピンと来て、すごく悲しくなりました。情弱だったので、仕事が終わるまで知らなかったんです。本当に引退を宣言していたなんて。チャン選手は、ずーっと強いんです。ミスもしない。高橋大輔さんや織田信成さん、日本代表選手に勝ってほしい!とテレビの前で思っていても、いつもチャン選手がきっちり決めてきました。シンプルな衣裳が、滑らかなスケートを際立たせていました。すごくいい笑顔なんですよね。混じりけが無くって、イヤミでもなくって、「魅力的な笑顔」をそのまま具現化したようなキラキラの瞳なんです。ただただ、悲しい。でも、競技選手を引退しても、スケートを辞めるというわけではないでしょうし、きっとまたどこかで

number.bunshun.jp

 

今回金メダルを獲得した羽生選手が、「生きてきてよかった」と言葉を漏らしていました。「東北出身」とカテゴライズされ、望むと望まざるとに関わらず、多くの人の「命」を背負わされたんだろうなというものを感じました。明らかにテレビカメラを意識した表情づくり、羽生結弦選手が「羽生結弦役」を懸命に演じようとしている姿が心苦しかったです

「オリンピックで羽生選手がいたから楽になった」と漏らす宇野選手からも、客席・メディアやお茶の間からのプレッシャーの強さを感じました。平気そうな顔していますが、何も感じないわけじゃないんですよね……でも期待しちゃうんだ……ごめんなさい

 

オリンピックに出るっていうのがすごいことです。日本の代表、日本でトップって、そんなの、普通に生きてたら中々できません。他の国の代表選手も、その国のトップです。沢山、選手は出場していますが、少数精鋭の戦いで……。ケガとかプレッシャーとか色々あったと思いますが、茶の間でだらだらしながら見ていた自分のような堕落人間も、めっちゃ感動しました。きっと選手のみなさんは「感動させよう」じゃなくって、自分のベストを尽くそう!金メダルを獲ろう!と思って頑張っていたと思います。話がまとまらない。とにかくすごかった。お疲れさまでした

 

浅田真央選手のソチ五輪でのFPがわたしの中では一番です。3回転を飛ぶ構成は変えずに、最後の3回転、ループジャンプを成功した時のヨシッ!ってところと、スケートが本当に好きなんだなって伝わるステップでボロ泣きしました。最後に演技が終わって、堰を切ったように泣き出した浅田選手に続くように号泣しました。今見てもこの3箇所は泣けるし、音楽聴くだけで泣きます。この先、たぶんこのソチの浅田選手のFP以上に自分の記憶に残る演技はないんだろうなって思います

 

ところで『ギャングアワー』の稽古いつ始まるんですか?もう始まってますか?

*1:5年ほど前に、当時応援していた俳優さんが立ったので行こうと思えば行けたのですが、行きませんでした。ほぼ茶の間~降りかけの状態でしたし……

*2:でも落ちた

*3:殺し屋さんなので