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毎日が記念日

Fateシリーズミリしら女がアニメ『Fate/GrandOrder-絶対魔獣戦線バビロニア-』を1日で観た

身内に(櫻井孝宏に精神を支配されている)FGOのオタクがいたので見ました。

abema.tv

あべまで無料で観れました。

 

Fateシリーズに関しては、別ジャンルで知り合った人がディルムッドちゃんのことがめっちゃ好きだったり、新宿のアーチャーのことを新茶と呼び散らかして蝶々と紅茶の人になってたり、受動喫煙はしてたんですけど、自分から積極的に何かを知ろうとはしてきませんでした。なぜなら「課金がエグい」というイメージがあったので。

とはいえ、無料で観れるし、体調的にも外に出歩くわけにもいかなかったので、今日一日かけて、全21話+0話を見ました。高速基礎マスター(東進?)

 

 

結論からいうと「面白かった」です。

作画もそんなに「崩れてる」と感じるところはなかったし、音がすごいなと思いました。映画館向けじゃないのかな?サーヴァントが必殺技使うときすごかったー!!あと、丸い文様みたいなのもかっこよくて、「こりゃオタク好きだわ!(クソデカ主語)」となりました。

 

 

オタクは「素人が書いた自ジャンルの感想」が好きなので残しておきます。

 

●6000m

カルデア刀剣乱舞でいう本丸的な施設かな?)が6000m山の上にあって、いっつも吹雪いてるから「おそらきれい」出来ない!っていうくだりのところ好きでした。前半はロマニ先生視点、後半はマシュちゃん視点で話が進んでるのもおもしろいなーって思いました。

次の回から知らん人が主人公面してました。ロマニじゃないんかーい!

 

●途中じゃん……

なんかよくわかんないんですけど、これ、途中から見せてますよね…?

知らん人の知らん回想で「良いコト言ってもらいました!ほっこり!」みたいなシーンがあったんですけど、わたしそれ知らない……。海賊みたいな女の人誰…?

がれきに埋もれるマシュちゃんの手をつなぐ知らん主人公(以下藤丸)のシーンとかも知らんし…。そんなお馴染みみたいな…。骨喰藤四郎の大坂城かよ…。

 

●ルール!

目が覚めると、2016年以降の世界が無くなってしまっていた!?と、ゆーわけで、それ以降の世界のために、7つの”特異点”(歴史改変箇所?)をあるべき姿に戻すために、藤丸とマシュが頑張ってきました!そして、絶対ナンタラバビロニアは最後の7番目らしいです。1~6番目は知りません。スターウォーズでも黄色い字幕で解説してくれるのに…。

人体・精神を量子に分解して再構築して、特定の時代・場所に”レイシフト”して、物凄いパワーを持つ”聖杯”をGETして、2017年を迎えようぜ!っていう大袈裟なノストラダムスストーリー。

人間の身分の藤丸が、ポケモンのごとくサーヴァントと呼ばれる死人の魂(英霊)を使役してなんかこう…頑張ってました。マシュはサトシのピカチュウみたいな感じかな。サーヴァントは、死人の魂じゃないとダメで、「死なないマーリン」は、バビロニアの時代は「生まれてない」ので、サーヴァントとして存在出来たらしいです。えーと、つまり、もし織田信長が不老不死の術を持っていたとしても、鎌倉時代には生まれてないから「死人扱い」的な?なんだそれ民法かよ。ちなみにこのサーヴァントになれるルールを覚えておくと終盤めっちゃつらくなりました。

 

●マーリン

櫻井孝宏に精神を支配されている女から「マーリンはひとでなし!でも好き!」という実生活では聞きたくないタイプの話を聞かされており、いったいどんなひとでなしなんだ?とワクワクして見ました。真月零くんかな…それともトーマスアークライトかな…と、心の中にこれまで出会ってきた人でなしキャラを思い浮かべ、マーリンがどんなに優しいお兄さんを演じようと「わたしは騙されないからな!」と思っていました。

……いや、めっちゃ良いお兄さんだったくない!?

現在の世界を一枚絵のように見渡して、どんなに人が困っていても手を出したりせず、観測者に徹しているところが人でなし呼ばわりされるゆえんなのかな…?でもそんな議論は、ハゲワシと少女でされつくしてるしな…?人間と夢魔のハーフだから?でも犬夜叉も半妖だけど、犬夜叉を差別するのは殺生丸様くらいだしな(もっといます)?

良いはなさかじいさん。

 

ケツァルコアトル

ラテンのノリでスペイン語使わせるとかあまりにも人の心が無くないか…?

作中、上半身と下半身が千切られる兵士とか潰されたり焼かれたり刺されたりする市民もいっぱい描写されてきたけど、南米の神をラテンのノリでスペイン語話者にすることのほうが残酷じゃないですか!?ゾッッッッッとした。こわすぎた。泣いた。

藤丸は責任とって結婚してさしあげて。

この話はあと3年ぐらいするって決めました。ぶっちゃけ、火垂るの墓とかはだしのゲンと並ぶ「戦争の悲惨さ」教材だと思います。

 

ギルガメッシュとエルキドゥ

しゅごい…なに…なにその関係……オタク泣いちゃう…ぴえん…!!

ってなったんですけど、舞台ではギルガメッシュを丘山晴己さん、エルキドゥを山﨑晶吾くんが演じたのは知っており、役の抜けた俳優としてのお二人を多少知っているのでギャップでニコニコなりました。

舞台のギルガメッシュとエルキドゥは浜辺で1日中、ヒトデ手裏剣して遊んでそうだし、最終的に綺麗な貝がらとか探してるんじゃないんですかね。知らんけど。

アニメは舞台と違うので、めちゃくちゃ真面目に話が展開されていくんですけど、ギルガメッシュの右腕のシドゥリさんが、この2人の強火だったので助かりました。世界を救うのはいつも愛のパワー…!!

 

●雑に死んでたギルガメッシュ

結局生き返りましたが、ほぼナレ死みたいな形で過労死すな。冥界を藤丸とマシュとイシュタルとお散歩してるところめっちゃ可愛かったです。イシュタルと喧嘩してるのかわいかった。いつも笑っててすごい陽キャだなぁと思いました。冥界から帰る時、唐突に路上で浮遊して「先にウルクに帰ってるぞ」は何かのギャグだったのかな…。

 

●雑に登場するシャーロックホームズ

なんかチラっと出てきて、マシュになんか言って、一瞬で消えた。なんなんだ。あんたの登場シーンが一番の謎。

 

●概念バトル

「ティアマトには死の概念がないから死なない!」ってなったとき、\ΩΩΩ<な、なんだってー!?/となりました。何でもアリか!?言うたもん勝ちじゃん!!

でもわたしは気付いてましたよ!「恩返しをしてから、正式にサーヴァントになります!」って言うて、それ以来音信不通だった冥界の女神、エレシュギガルの存在をね!!

ウルク市全体を冥界の扉にする作戦は10年かかるけど、エレシュギガルの̪私怨により工期を3日に縮めてたところウケました。通信用の鏡が消える前にギルガメッシュが「お前あとで話がある」ってキレてたのもウケました。

 

●神と人の時代

神々と人の生活が地続きだったころの話で、人が神々と決別し、人の生活を始めるための戦い……。どこかで聞いたことがある……。そう、それは封神演義……。だから、死んだ人も蘇らないんですよねー!くそー!!

ティアマトを冥界に引きずり下ろしたものの、ピンチになる藤丸勢力に「がんばえ~!」って言いながらオールバックのギルガメッシュが出てきたとき全てを悟りました。そう、さっきまでのギルガメッシュはお腹に穴が空いて致命傷となり息絶えたので、サーヴァントとして颯爽登場が出来たのだと……。喜ぶべきシーンなんだけど凹んだ……。

 

●聖杯

ギルガメッシュが聖杯を渡すシーンが2回あるんですけど、2回ともめっちゃかっこよくて沸きました!!エルキドゥの肉体で、キングゥ(KingGnuではない)の意識を持った人が、体内の聖杯を奪われ、損傷個所の修復もままならなくなったころ、ギルガメッシュと出会います。色んな思いもありながら、自分の持っていた聖杯を惜しげもなくエルキドゥの見た目をしたその人物に授けるところが本当にもう…良かった…。

ラストで、藤丸とマシュに「土産を持たせなくては」と、麦酒を勧め、断られるとそれを自ら飲み干し、「じゃあ器だけでも」と聖杯をさらりと渡すギルガメッシューーーーーーー!!!!!!!!かっこいい~~~~!!!!!!!!!!!!!となりました。最終決戦直前の演説でも爆沸きしたので、多分、わたしの魂はウルクにあるんだと思います(?)

 

 

~~櫻井孝宏に精神を支配されているオタクへ~~

☆マーリンと賢王の出陣前最後の会話

この作戦が成功したら、マーリンはギルガメッシュとの契約(魔術王の聖杯を取り返し、ウルクを守る?)も完了する。だからこれでお別れなんですよね…。

「この星の終わりまで、達者でな」

…優しい。でも、死ねないマーリンからしたら、なんかイヤミにも聞こえますね。いや、マーリンはそんな風に受け取らないんですけど…。

「もし、きみの伝説が残ることになったのなら…遥かな未来で、また会おう」

しゅごい…。正直、ここって「残す者」と「残される者」の残酷な会話じゃないですか。でも、二人の賢さと徳のお陰で、淡くて眩しい希望の会話になっててすごい…。基本的に、なんかくどさを感じるセリフ回しがおおいんですけど、ここのシーンはシンプルだし、どっちかっていうと言葉を削ってて、すごくオシャレですよね。マーリンの花びらがひとひら残るだけで、それを受け取ったギルガメッシュの様子が1ミリも描かれないのもなんか視聴者の心にひっかかりを残して良いと思いました。

まあ、このシーン、夕日のシーンなので、”死別フラグ”なんですけどね。

 

☆シドゥリラフム

↑この単語だけ出されて、「シドゥリさんって、フルネームあったんだ!」とのんきなことを思ったわたしの罪をお許しください……神よ……。ggりました。

やるせないですよね。しかも、ギルガメッシュって千里眼持ってませんでしたっけ?「戦場に出る」って言うシドゥリに一度は怒鳴ってしまうものの、何かを察して出発させたギルガメッシュほんとさ…。あんたそういうところだよ。

藤丸が「シドゥリさん助けないと!!」っていう提案を上手に理論づけて、救出作戦をルンルンで命じるギルガメッシュほんとさ…。あんたそういうところだよ。

神と人間のハーフらしいけど、あんためっちゃ人間だよ…。

でもね。

わたし、『進撃の巨人』も履修しているオタクなので。

シドゥリがあのクソキモイ新人類になってても驚きはしなかったし、捕えた牛若丸と会話してるエルキドゥの人が人間を苗床にして魔獣作るって教えてくれてたから……。藤丸がオロオロしてたところでは「あーそうなんや」って思いました。けど、エルキドゥの人が狩られそうになったときに助けてくれてほんまにありがとう…。ギルガメッシュが”王”たるものとしてのふるまいをするから、つい取りこぼしてしまう慈愛の心を拾うのがシドゥリだったんじゃないかなー…。

 

☆アナ周辺

かわいいロリが野良サーヴァントじゃなくて、メドゥーサだったのつらかった…。マーリンが「何かの作戦のためにパワーを使ってる」って言ってましたけど、それがアナのパワーを抑え込むアレだったんですね。更木剣八の眼帯?

アナに限らず、イシュタルも、エレシュギガルも、ティアマトも、「人げーん!!アタイのこと理解して~~!!!」って精神なのやばくないですか?攻略法全部一緒じゃん。

お給料をいっぱいもらったらカルデア大使館を花いっぱいにしたいとか、高齢女性のお花屋さんを手伝ってたり、不穏な空気を醸し出していたにも関わらず、そんな不穏さ・危険さを出すことなく……退場……。

…したかと思えば、最終決戦で復活して、でもゴルゴンの姿を藤丸に見られたくないっていう乙女心!!「お花、ありがとう」って思ってる乙女心!!純粋!!…っていうか、ここでアナが帰ってこられたイコール、マーリンも帰って来たっていうことに気付かなきゃいけませんでしたね。こいつはうっかりだ(うっかり八兵衛

~~ここまで追記~~ 

 

 

というわけで、「FGOは課金がヤバいジャンル」という怯えたイメージを持ったままアニメを一気見し、「FGOは課金がヤバいジャンル」という認識のまま本日の業務を終えました。

 

 

明日はも~っと楽しくなるよね!?ハム太郎!?!?

 

 

 

ところで、ソロモンさんってそんなに悪い人なんですか?

marshmallow-qa.com

おわり。