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毎日が記念日

ミッドサマー 観てきたよ~♩

殺人は普通に犯罪だから。(ばっさり)

※ネタバレ※

はじめに 

TOHOシネマ会員だからスターウォーズ6回観たらタダでミッドサマー観れたよ~!

これに正規料金払いたいとわたしは思えなかったけど、こういうのが好きな人がいるのは分かる。あと、「肝試し」したい高校生も好きなんだろうなって思った。なぜならわたしが高校生のときに、友達とR15の映画借りまくってオールで肝試ししたことがあるので。そういう青春もあるよね。

 

TLにはもう観てきたよ~って人が何人かいて、その人たちの感想をじっくり読んでから臨んだので、「グロい・コワい」というのは承知の上で観に行きました。

 

冒頭、ダニーが実家に電話をかけるシーン、電話が鳴っている時点ではご両親はまだご存命でしたよね。めちゃくちゃ息吸ってた。で、ダニーのお母さんのご遺体の表情が怖かった。(極度のビビリ)顔の筋肉に力のない感じが…怖かった…。

 

こんだけ怖がりなのになんで観に行ったかって、「Twitterで出回ってる評価、絶対大袈裟やろ?」という気持ちもあってのものでした。

ホルガ村は「新興宗教」とか「嘘吐き」とか、

ダニーにとっての「救い」とか、「セラピー」とか。

…いや、それはちゃうやろ…?と、楽な言葉に流されているのでは?という違和感がぬぐえず、「それなら自分の目で見るしかないかな」と。

 

怖いシーンの話

結局、「ギャー!!」ってなったのは、アッテストゥパンとクールポコと血の鷲だけでした。ダニーの悪夢の、アッテストゥパン(フラッシュバック)はマジで「ちくしょう!」って思いました。薄目にするタイミング無かった!びっくりした!ギャー!!

血の鷲はごめんけど、めちゃくちゃ天井見てた。なんせタダだったので。人間の顔面の識別能力がビックリするぐらい弱いので、あれがサイモンだったのはネタバレツイートを5個ぐらい読んでから気づきました。なんでみんなあの状態で「サイモンだ!」って分かったの?わたしが天井を見ている間に、お腹の辺りに「This is SIMON」みたいな入れ墨あったのかな…。

 

あとごめん、ジョシュがクールポコされるところはほとんど見てなかったです。マークの皮(物理)は、顔面ドアップになったときに偶々目が合って(?)、「あばばばばば」ってパニックになったけど、なんかそれは大丈夫だった。(大丈夫じゃない)

 

最後の木造ピラミッドキャンプファイヤーのときに、9人の生贄がうんたら~で、2人と1匹の熊ちゃん以外、みんな皮になってるのが謎だった。皮だ・・・ってビビり散らかしたけど、逆に皮だと誰が誰だか分からないから、「誰だ・・・?」という疑問が恐怖を1ミリぐらい緩和してくれた。

 

「誰ソレさんが、こうなって、ああなって」というのがちゃんと追えた人はもっと怖かったと思うけど、追えなかった人なのであんまり怖くなかった。(怖くなかったとは言ってない)(めっちゃ怖かったわ)

 

そういう映画

色々言いたいことはあるし、これはわたしのブログなので私の言いたいことを言うけど、「そういう映画」で全部片づけられるよなぁというのが結論。製作者が「そう作った」んだから、部外者がニャンニャン言うてもしょうがないよなぁ。でも言いたい。ごめんなさい。

 

洗脳の手段

薬物で思考・判断力を低下させる。白夜に乗じて睡眠不足にして、時間感覚を奪う。長時間歩かせることで体力・精神力を削る。単調な音楽を聞かせるのも、洗脳の手段。

ホルガ村に入った瞬間から、既に米英の学生の命はホルガ村の手中にあった。

 

それは観客に対しても、不協和音を聞かせたり、意図的に画像を歪ませたりしてたよね。分かってるんだそっちのやることは!そういう映画なんでしょ!

 

お告げの人

近親相姦で障害者を生み出す…ってことらしいけど、近親相姦で100%障害者が生まれるわけじゃないよね?それとも、ホルガ村の秘薬で近親相姦=障害者になるんかな…?何組か近親相姦させてるのかな?10組中1人生まれたら、ホルガ村にとって都合がいいけど、そこで2人3人って生まれたら?どうなんの?みたいなアレ。

まあ、そういう設定のそういう映画なんだよね。知ってた。

 

謎クッキング

メイフラワー…じゃない、メイクイーンになったダニーが、クイーンの儀式をやるんだけど、そこで、穴に何かしらの肉と、何かしらの卵を入れて土をかぶせて舞ってたのが最高に頭に残ってる。意味わからんすぎて。

なんであんな露天親子丼にしちゃったの?土まざりまくってない?なに?ゾロなの?泥と砂糖のおにぎりを食べるロロノア・ゾロなの!?

 

結局「9」って何

9の倍数の、18歳までが春、36歳までが夏、54歳までは秋、72歳までが冬ってことなんだけど、だったら9×9=81歳でアッテストゥパンしろよって思った。日本人だからそう思うのかもしれんけど、72歳って微妙じゃない?

そんなに「9」にこだわるなら、指の1本でも詰めとけよって話じゃん。

アッテストゥパンの話で2つあって、1個は好意的(?)なやつ。椅子で運ぶけど、ダイブさせるのは自分の足っていうのがめっちゃヤバ儀式感ある。椅子からそのままポイーじゃなくて、自分の意思で飛ばせるのがくっそやべーなって思った。

もう1個は、アッテストゥパンした人を焼いて、灰にしたあと、枯れ木にふりかけてたのは分かる。そういう弔い方なんだっていうのは分かる。祖先=Roots=根ということで、人は木に還る的なね。でも、そのあと、灰にした人たちのフィギュアを作成して、改めて木造ピラミッドで焼いたのは分からん。ミッドサマー最大の謎。死者をリサイクルすな。もしかしたら、観光客ワラワラな年は、アッテストゥパンはアッテストゥパンで、キャンプファイヤー用の生贄は別に用意ができたのかもしれんけど、それにしたってなんだかなぁ。

「90」っていうのもやっぱり中途半端。81年に1度にしてほしかった。

 

ホルガ村の人たち

白夜になるぐらい高緯度地域だから、夏はあの恰好でもいいのかもしれんけど、冬はめちゃ寒いっしょ。北海道より寒いんでしょ?知らんけど。

だから、ホルガ村の人たちって、普段は街中のそこらへんにいるんだろうなぁ。実は電車で隣に座ってる人が、夏至のころには大量殺人に加担してニコニコしてるとか…えぇ、こわい。

 

ホラー映画だよ

ホラー映画だよ。なぜならこの記事書き終わったら、わたしの枕元にクールポコがいるかもしれねぇから。なんかそういう恐怖心は植え付けられちゃった。こわい。

もし、わたしがこの映画のせいで死んだら、わたしは日本人なので、日本の警察、つまり杉下右京さんが動くでしょう。杉下警部は、「どんな理由があろうとも、人が人の命を絶つことは許されない」という信条なので、ホルガ村の人たちにブチギレ大説教をかましてくれるでしょう。わたしの無念は杉下警部が晴らしてくれる。そう、相棒なら。頼む、動いてくれ。

 

セラピーではない

人が死んでセラピーってマジでなんで?人が死んでるんだが?

 

モザイク

遅くね?なんで、そのタイミングなの…?シンドラーのリストもびっくりだわ。

 

スターウォーズのオタク

アッテストゥパン

ベ、ベンソロー!!となった。ベンソロも当たり所が悪かったら、あんなふうになっていたのかもしれない。歴代のジェダイ応援上映後、ひとりぼっちで息絶えたレイを、顔面崩壊男が寄り添っても全然嬉しくないし、むしろレイもそんなベンの手は取りたくないと思う。足か腰は粉砕したようだけど、パルパティーンおじいちゃんの思いやりで顔面は綺麗なまま崖から落ちることが出来て良かったね、ベンくん。

 

自然と一体化

死んだ者の名前を、次に生まれてくる赤ちゃんにつける。命は巡る。分かる。その思想は分かる。それはフォースと一体化することなのだ…卍

まあ、故意に殺すことは決してジェダイの教えではないんだけど。

 

勝因

勝敗でいうと、ギリギリ勝てた。(?)なんでかっていうと、直前にスターウォーズを観ることで、「死」に対する恐怖感をある程度薄めることができたから。それから、(特に割引デーではなかったのに)キャパいっぱいに観客がいて周りに人間がいたから。

やっぱり「怖い映画」は、ひとりぼっち・少人数で観たらだめですね。大人数で恐怖を分かち合うのがいい。……そしてこれはフラグ、というやつ。(To be continued…)

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