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毎日が記念日

#ハイキューありがとう だってさ。

終わったー!!いやー、終わってしまった。

この機会に、オタク持病の「隙あらば自分語り」を発症しようと思います。

 

 

わたしと排球

小3~小6まで、バレーボールを続けていました。しかし、原因の8割が自分にあったとは言え、ごくごく一般的なイジメを受けてもいました。イジメは学級内で主に行われていたのですが、主犯は同じバレー部の子だったので、バレー部を辞めていればイジメは収まっていたのかもしれません。当時のわたしにはそういう選択肢がありませんでした。深い理由があったからではなく、「辞めるのがめんどくさいから」的なテキトーなアレです。

なんとなくバレーを続けて、でもチーム競技でイジメとか最悪すぎなのでわたしは4年間ベンチを温めていました。笑うところです。お互いに引退試合を応援する伝統があった野球部の男の子から「まあ、甲子園でも3年間ベンチに入れない人もいるから」と慰めてもらったのは良い思い出です。その男の子の性格的に、100%善意だったと思っているので。

ドMなので中学でもバレーボールやりたかったのですが、中学受験をして環境が大きく変わりました。非常に極端な性格をしているので、「じゃあ部活も変えるか」となり、競技者としてのわたしはバレーボールから離れました。

 

 

わたしとハイキュー!!

しばらく経って、ハイキュー!!の存在を知り、単行本1巻を買いました。今確認したら、第2版でした・・・。初版じゃなかった。

単行本の余白ページに主要キャラクターのプロフィールが載っているのですが、主人公:日向翔陽の「最近の悩み」を見て、わたしはハイキュー!!にドハマりしました。「この漫画、わたし好きだ!」と思いました。

 

ハイキュー!!、まあ描写がリアルです。変人速攻を始めとするプレー内の技術やパワーは盛られていますが、メンタルや環境の話は【ジャンプ用に脚色した上で】リアルに描かれていました。

多くの人が自分の体験を以て共感できる場面といえば、インターハイ予選の初戦の描写だと思います。地方大会や全国大会に出場・入賞する強豪校ばかりの漫画は「漫画っぽくてカッケー!」ですが、地区・県大会に出場するだけになってしまう選手たちにもちゃんと居場所があるハイキュー!!はバレーボールに限らず、フツーに部活動をやってきた人も引き込める力がありました。

 

 

推し

カラーリングでバレバレですが、白鳥沢学園出身の牛島若利選手です。

単行本10巻くらいまでのころ、「ハイキュー!!で誰が好き?」と聞かれて「牛島若利!」と答えると「そんな人いた?」と吐かれた言葉のジャックナイフが今でも心の不正出血を引き起こしています。

雑誌で特集されているコマで、顔と名前が出てきた時に「恐らくこの人・・・」とロックオンしました。先週のジャンプのインタビューでも話題になった、谷地さんのご自宅前で出会った瞬間が大好きでした。「俺に何か用か?」

牛島若利関連で一番共感できるのは白布賢二郎です。世が世なら、わたしは白布賢二郎成り代わり夢小説を書いていました。

春高予選決勝の時期は、毎週ジャンプを買って、毎週アンケートを出して、ハガキの余白に「今週の牛島若利もかっこよかったです!」と書き続けていました。牛島若利のバレーボールが世界で一番かっこよくてつよ~いバレーボールなので!展開的に負け試合なのは分かっていましたが、それでもなんとか勝てないものかと祈るような気持ちで読んでいました。

 

 

さよならハイキュー!!

白鳥沢学園不在の春高。烏野のマドンナ清水潔子マネージャーの話にも、リアルがねじ込まれていました。舞台が変わっても、ハイキュー!!ハイキュー!!であり続けていました。

しかし、烏野の対戦校の中に、相手チームがサーブのときにブーイングをする学校がありました。ルールの中なら、戦略としては、なんら問題のない行為だと思います。世間がなんと言っているかは知りません。でも、わたしは、「こんなチームが春高に出られるのに、なんで白鳥沢学園は春高でバレーボールができないんだろう」ととてもつらい気持ちになりました。

そこで一度、原作から離れました。

 

アニメでは、深夜枠で春高予選決勝が放送されました。

わたしの大好きだった、バスで学校に帰ったあと、後輩に一言ずつ託す牛島若利のシーンが丸々カットされて(劇場用になったらしい)ブチ切れて、アニメからも離れました。

 

オタクネットワークで、「烏野は春高の途中で負けて、舞台が数年後に移った」ことは知っていました。

 

 

ハイキューありがとう

今年3月からの、自粛によるワンピース無料公開を機に、ジャンプに精神を戻された影響で、ハイキュー!!の原作にも戻ってきました。

牛島若利が、わたしの妄想や戯言ではなく、本当に世界の大エースになっていました。先週のポスター、マジで嬉しすぎて見るたびに泣いてます。

変な引き延ばしや、悲しい打ち切りにもならず、恐らく古舘先生の描きたかったところまできちんと繋げられたハイキュー!!そのものにも満足です。

好きな漫画もアニメも映画もあるけど、やっぱり「最終回」は何度経験しても悲しいし寂しいです。喪失感を味わえるほど、好きになったものに出会えたことに感謝です。

 

おわり。

以下蛇足。

 

marshmallow-qa.com

 

リアル

ハイキュー!!は、競技者・関係者のメンタルの部分はすごくリアルだと思います。

しかし、随所に散りばめられた脚色もあります。【ジャンプ用に脚色】って、どういうところかというと、端的に言うと「ケガ」です。どんなに将来有望でも、どんなにケアをきちんと行っていても、かなり多くの選手が「ケガ」に泣かされるのが学生スポーツの現実です。

女子の選手なら、男性コーチとのアレな関係だって出てきます。

パイプ椅子や長机が物理的に飛んでくるし、ビンタで鼓膜も破れるし、・・・世界観がハイローか?

 

谷地さんのポスターでもあったけど、お金がないのも現実。だから、オリンピックは必要だったんです。オリンピック強化費として、多額の税金が7年前から各競技に投入されてきたはずです。そのお陰で、競技を続けられた選手・入賞できた選手もたくさんいると思います。

 

バレーボールは「繋ぐ」競技。人と人を、人とバレーボールを、世代と世代を繋いで、

・・・東洋の魔女が復活すればいいと思います!!

 

 

~完!!~